【水口緒美】LIVE演カウンター鈴木優美②
※このBLOGは俳優 水口緒美が「LIVE演カウンター」に向けて「鈴木優美」を役作りしていく物語。そのため水口緒美 本人とは異なります。まずは①よりお楽しみください。
妹の結婚を機に恋愛のことを調べはじめてはみたものの、集めていた少女漫画を読み返したが現実的な恋の始まり方は載っていなかった。
タイムリープもしたことがないし、バトル中に仲間を回復魔法で助けたこともないし、部屋の窓を開けても幼なじみはいなし犬猿の仲な男友達もいないし義理の兄弟もいない。
ただの薬剤師。
薬剤師がヒロインの少女漫画など、私の記憶上見たことがない。共感範囲が狭すぎる。
仕方なくインターネットで「恋の始まり方」と検索したところ「大人の恋の始め方」というサイトを発見。
鈴木優美
30歳
まあ恋の始め方を知らない大人で間違ってはいない。
そこには、こんな記載があった。
-・-・-・-・-・-・-・-・-
積極的に出会いたい場合には、独身が集まる所謂“出会いの場”に行った方が恋を掴みやすいでしょう。
例えば……
・異性と出会えそうな習い事をする。
・趣味のコミュニティーに参加する。
・友達に誘われた飲み会に参加する。
・友達に異性を紹介してもらう。
・スタンディングバーで飲んでみる。
・婚活パーティーに参加してみる。
・SNS経由で知り合いを作ってみる。
など、方法は色々あります。
-・-・-・-・-・-・-・-・-
おっしゃる通り、職場と家を往復する毎日の中に出会いの場はない。そう言えば、仕事以外の会話をしたのはいつだろう。
異性と出会うことを目的に習い事を始めるのは不謹慎に感じる。学びの場では、スキルの習得に集中すべき、誠実に学びと向き合う講師や生徒にも申し訳が立たない。
スタンディングバー?そもそも飲みません。
かと言って紹介を依頼する友人もいないし、SNSもやっていない。いたとしても、一人は寂しいと自分から言っているようで恥晒し。却下。
実際、私は寂しいと思っていない。
私の生活は安定している。
ただ少し、恋愛に興味が沸いただけ。
そう研究的な意味での、好奇心。好奇心。
婚活パーティーは?
赤の他人同士皆目的が同じであれば問題は無いかもしれないが、恋愛経験0の私にはハードルが高いか…
私は恋愛に興味があるだけなのだから。